今回は、部屋の一角に壁面収納をDIYした記事になります。
この場所は大きい収納は不要だけど、ちょっとした収納が欲しいなという場所でした。
もともとカラーボックスを置いて使用していたのですが、なんかイマイチで使いづらく感じていました。
そこで、壁面収納で床から浮かしてしまえば足元のスペースが空きスッキリして掃除も楽になるかなと思いDIYで作ってみました。
使用した材料はワンバイ材がメインですので安価で作れて、作り方も箱を作って取り付けるだけの簡単な内容になっていますので、DIY初心者の方にもオススメです。
DIYで壁面収納を作る際の材料はワンバイ材を使います
ワンバイ材と一言で言ってもサイズが数種類あります。
今回箱を作るために使用した木材は、1×4、1×6、1×8の3種類です。
それぞれ、19mm×89mm、19mm×140mm、19mm×184mmとなっています。
壁面収納が完成した時に入れるものを予め考えて、大きさ(奥行き)の異なる木材を選びました。
奥行きが違うことで全体的に見た時に立体感が出る様なイメージで、この3種類を選択しました。

写真は上から1×8、1×6、1×4の順で並んでいます。
ちなみにワンバイ材の中でも、安価で加工がしやすいSPF材を使用しています。
材料を切って箱を作っていこう
使用した材料の長さは以下のようになっています。
・1×4(260mm2本、110mm2本)
・1×6(410mm2本、200mm2本)
・1×8(600mm2本、300mm2本)
まずこの長さでカットしておきます。
そして箱の形状に組み上げていきました。
直角に注意しながらビスで固定していく
箱を組み立てていくときに気をつけるべきポイントは、しっかり直角になっているか?と面がツライチになっているか?です。


このような感じで、面をツライチに合わせながら直角にも注意してビスを打っていきます。
ぼくは、手で調整しながら固定してビスを打っていきましたが、慣れない人はコーナークランプなどのアイテムを使うと間違いないかと思います。
また、写真を見て気付く方もいるかもしれませんが、ビスが見えないところまで深く入ってますよね。
これは座グリ加工をしてからビスを打っているからで、最終的には埋木(ダボ)を入れてビスが完全に見えない状態にしてしまいます。
そうすることで、仕上がりが格段に綺麗になるからです。
この件については別の記事で紹介していますのでリンクを貼っておきます。
それぞれ一辺につき2箇所ずつビスで固定していき(1×8は大きい為3箇所)箱の形状に組み立てていきます。
下の写真は埋木前の状態です。

そして埋木も行い、箱が3つ出来上がりました。

サイズ感と完成イメージを想像しながら、重ねて置いてみます。


箱の中に箱。すいません、遊んでるだけです。

ここまでで、3つの箱が完成しました。
箱の扉には桐集成材を使用
飾り棚のような用途で使うなら扉は不要ですが、今回は収納して普段は見えなくしておきたかったので扉をつけることにしました。
使用した木材は、桐集成材の板です。
これもホームセンターでよく売っているものになります。
これを先程作成した箱と同じ大きさでカットしていきます。
切断が終わったものがこちらです。

切断したらヤスリなどをかけて面を綺麗にしておきましょう。
3つの箱をペイントしていく
塗装に関しては、好きな色ですれば良いと思うのですが、今回はナチュラルでかわいらしい感じにしたかったので、ホワイト系でペイントしました。
箱だけ塗装して、扉はあえて塗装なしのまま使ってみようと思います。


写真の様に、箱の内側は塗装せずに外側の面と前面の部分を塗装してみました。
この時に箱にビスが埋まっていて、ビスを見えない状態にしてあるので周りから見た時に綺麗な仕上がりに見えると思います。
箱に扉を取り付けよう
次に、扉をつけていきます。
使うのはホームセンターで購入したごく普通の蝶番になります。
箱の上側に取り付けて、上下に開くようにしました。
板の重さと見た目のバランスを考えて、一番小さい箱は蝶番1つ。二番目は2つ。一番大きい箱は3つ金具をつけてみました。

全て取り付け終わったので、一度完成形に仮置きしてみました。

だいぶ形になってきましたね。
あとは扉も問題なく開くのを確認していくと、、、開かない!!
なんと二段目の箱の扉が途中で引っ掛かって止まってしまいます。


分かりづらいかもしれませんが、上の写真のように下の大きな箱の蝶番にぶつかって最後まで扉が開きません。
仕方がないので扉の板を少し短くカットしました。


数ミリ短くして再度確認したらバッチリ開くようになっていました。
もしも同じように作るのであれば、初めから扉用の板を箱の大きさより少し短く切っておくと良さそうです。
何事も確認が大事ですね。
扉に取手を付けペイントを行い仕上げよう
もうちょっとで完成ですね。
扉に取手を取り付けよう
このままでは扉を開け閉めする際の取手が無くて非常に使いづらいので、取手を準備しました。
使ったのは直径30mmの丸棒です。
それを適当な長さに切っていき、3つ分確保します。
今回は、箱の大きさに合わせて取手の長さを短いのから長いものまで3種類準備しました。
そのあとは、箱を塗装した塗料と同じもので染めていきました。
あとはドリルで下穴を開けて、ビスで扉の裏側から固定していきます。


扉に絵を描いていき自分だけのボックスに仕上げていこう
扉にはぼくの家で飼っているワンちゃん達のイラストを入れることにしました。
イラストのペイントは方法がいろいろあると思いますが、今回は鉛筆で下書き後に塗料を塗る手順で進めました。
下書きの写真は撮ってなかったので、一気に作業後の状態になります。



こんな感じで、どうですか?
購入したままの板の時と比べると、大分良くなったと思います。
2匹で仲良く散歩しているようなイメージで描いてみました。
ここまで進むと世界でたった一つだけの作品となりますね。
壁に固定して壁面収納をDIYしよう
ボックスは完成したので、最後に壁に取り付ける作業になります。
ボックスに背板をつけて壁に固定する方法も考えたのですが、今回は家に余っていたこちらのL字のものを使っていくことにしました。

3つの箱を固定して繋げる
壁への固定は一番大きな箱だけ行うことにしたので、残りの二つはそのままだと固定されずにただ置いてあるだけになります。
そうすると、もしも地震がきた時など落下の危険がありますのでそうならないように固定する必要があります。
箱の中はあまり目に入りづらいと思うので、簡単にビスで固定することにしました。

こうして3つの箱を全て連結させて、一体化しました。
L字のアングルで壁に取り付ける
初めに箱の方にビスで固定してから、壁にビスを打つ順番で作業します。
耐荷重の点からみて、少ないよりは多い方が安全かと思い若干多めに4つ使いました。
壁への取り付けはどんな壁に固定するかによってかなり変わってくるのですが、今回は木の柱の部分と、石膏ボードの部分がありました。
石膏ボードへのビスの使い方はこちらの記事で紹介しています。
まずは壁に固定する穴の位置を印付けていきます。
そして木の柱に打つ部分は下穴を、石膏ボードの部分はアンカーを打っていきます。


写真見づらいですがアンカーが6箇所、下穴が2箇所です。
そして取り付け位置の水平などに注意しながら箱を確実にビスで固定していきます。

固定できました。
上の箱も触っても動かないので問題なさそうです。
ちなみに上の箱は開けるとこんな感じです。

これでついにワンバイ材での壁面収納が完成しました。
ワンバイ材を使って低コストな壁面収納をDIYしましょう

いかがでしょうか?
今回の内容はDIYの一つの例ですが、皆さんの参考になれば幸いです。
この壁面収納ですが、実は途中までもっと箱を作って飾り棚を一緒に作成しようかと思っていました。
手書きで汚いですが、こんな感じを設計していました。

さらに、実は箱も全て作り終わっています。

ここまでやってなぜ途中で変更したかと言いますと、
2021年2月に発生した大地震がきっかけで考えを改めました。
以前から地震には気をつけていたので、高いところにものを置かないだとか、倒れそうな家具は使わない、落下して危険なものは安全な場所へなど様々な点に注意していました。
ですが、今回の初期の設計のまま作ってしまうと高いところに飾り棚を作りものを置くことになるのであまり良くないかなと思い、必要最低限の収納のみのDIYとしました。
安全が第一です。
すでに作ってしまった箱は、今後別の何かに使っていこうと思います。
あとは、壁に固定する場合も直接穴を開けたくなければ、ディアウォールなどで柱を立てて板を取り付け壁を作る方法もあります。
または、そもそも壁に取り付けずに一つ一つバラバラに置いて使うのも全然アリだと思います。

あくまでDIYですので、こうじゃないとダメだという固定観念は捨てて、自分らしく楽しくDIYに取り組んで行きましょう。
本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。