以前の記事で、マイターボックスを使用してDIYを行なった事について紹介しましたが、今回はマイターボックスについてさらに深掘りしていきたいと思います。
まず、マイターボックスとは何か?と言いますと、

ノコギリで木材等を切断する時に使用するガイドのようなものになります。真っ直ぐ(90度)や45度、22.5度などに切ることが可能です。
これを実際に使ってみての感想や、改善案などを紹介していきます。
みなさんの中にもすでにマイターボックスを持っていて、使えるんだけど少し使いづらいなと思っている人がいましたら参考になると思いますので最後までお読みいただけると嬉しいです。
【失敗談】マイターボックスの形状と使い方
まず、形状についてですが

このように奥側に45°、22.5°、22.5°、45°、90°といった表示がされています。
そしてこの向きのまま裏側を見てみると、

裏側にはL字に突き出ている部分があるのが分かると思います。
そのため、使用時にズレないようにこの部分を作業台などの角にセットして使用するものだと思いました。

とても作業がやりづらかった
上記のように(写真では木材にのせていますが、実際は作業台に置いたとして)セットしていざ使ってみると、、、非常に使いずらかったです。
なぜ作業がやりづらかったかと言いますと、みなさん想像して欲しいのですが、
作業台の一番奥にマイターボックスがあってノコギリで切断しようとした時に、体や腕を伸ばすような体勢で作業する事になりますよね?それでは力も入りませんし上手くいきません。
さらに、ノコギリを引こうとすると手の下には作業台がある訳なのでノコギリを握った手がぶつかってダメなのがイメージ出来るでしょうか?
これではスムーズに作業を進めることは不可能です。
正しいマイターボックスの使い方
こんなに使いづらいのでは何か間違っていると思い、もう一度いろいろ確認してみたところ間違った点がわかりました。
ずばり答えはこの写真にありました。

よく見ると、マイターボックスの向き(手前と奥)が最初に使った時と反対ではないですか。
てっきり角度が表示されている向きで判断してしまいましたが、実はそれはフェイクで、騙されてしまいました。

ということで、角度の表示も逆さまになっていますが本当はこの向きが正解みたいです(紛らわしい)しっかり確認しなかった自分もいけませんが、、、
裏側に突き出ているL字の部分も、初めは奥にあるものだと思いましたがこの向きだと本当は手前側に来るようですね。
作業台の手前に合わせて使うのであれば、マイターボックスが作業台の奥にあるから使いづらかったという先程の問題は解決しました。
ここまでの内容を一度まとめると、『マイターボックスのL字の出っ張りが手前にくる向きで作業台に固定して使用する』という事になります。
作業台を使わない場合の使用方法について考える
ところでみなさん、DIY用の作業台って持っていますか?
実は私は持っていません。
DIYを本格的にやるのであれば、1つは持っていた方が効率よく作業出来るのは分かっているのですが、まだ持っていませんし使っていません。
ではどのように作業しているかというと、地面(床)に2×4材などの端材を並べてその上でノコギリなどを使っています。
屋外でやる時は平行なども完璧には出しづらいので、なかなか大変ですが。
作業台にマイターボックスを固定して使うのが良いのは分かったのですが、私のように作業台がないとやはりまた別の問題が発生してきます。
問題点
- 地面(床)にマイターボックスをそのまま置くと裏側のL字の部分があるせいで斜めになってしまう
- 地面(床)からの高さがないのでノコギリを握った手がぶつかる
- 固定がしづらくて作業中にズレる、力が入れにくい
- 長尺のものを切るときに作業が難しい
などなど、様々な問題が見えてきます。
このまま我慢して使っていても、モノは上手く仕上がらない、時間はかかるで良いことがないと思いますので上記の問題点を考慮しながら対策を考え簡易的な治具を作ってみる事にしました。
マイターボックスを使うための簡易的な治具を自作してみた
今回の治具を作るにあたって、とりあえずは家にあるもので作り、もし足りないものがあったら購入して準備するといった流れで進めていきたいと思いす。
必要なものリスト
使う材料ですが、今回は全て余っていたもので作りましたので長さ等は大体で作って行きました。手持ちの材料によってそれぞれ調整して下さい。
使用した材料
・マイターボックス
・1×4材 計3枚(長さはそれぞれ異なります)
・2×4材 (今回は以前使用した端材を使いました)
・2.5mmベニヤ板 1枚(以前パズルフレームを作った時のあまり材)
・ビス類 適量
マイターボックス以外は全て今までのDIYで使って余っていた物ですので、新たに購入するものは特にありませんでした。
組み立てをしていこう
①マイターボックスと1×4材の間に2.5mmベニヤ板を挟み、ビスで固定する

この2.5mmベニヤ板をスペーサーとして入れる事によって高さを調整し、切断する木材を置いた時に平行にセットすることが出来るようになります。
場所は大体1×4材の真ん中くらいでOKです。
注意していただきたいポイントですが、マイターボックスにビスを打つ時強く締めすぎると変形や破損につながりますので気をつけて下さい。
②1×4材と2×4材を合わせる

1×4材の下に2×4材を取り付けていきます。
今のままだと地面(床)までの距離が近くて、手がぶつかり作業がやりづらいので少し高さを作るために2×4材を使いました。
使う木材は2×4材の1枚板が一番良いと思いますが、別になんでも問題ないです。
今回は余っていた端材を8個使って取り付けていきました。見た目はあまり良くないかもしれませんが、全然大丈夫です。むしろ1枚板を使うより軽くなって持ち運びしやすくなるのでメリットもあります。
ポイントは、表側からビスを打つ場合はネジ頭が出っ張らないようにいつもより若干深めに入れてあげるか、もしくは裏側からビスを打つようにするかですね。
そこが出来ていないと次に木材を置いた時に浮いてガタガタになってしまいますので。
③1×4材の上にさらに1×4材を重ねて固定する

マイターボックスを取り付けた1×4材に、さらに左右に1枚ずつ1×4材を取り付けます。
これを行うことで、切断する木材を置いた時に水平が取れるようになります。
長尺のものをノコギリで切る場合に、最後のところで木材が落ちたり割れたりした経験はあるかと思います。
これを取り付ける際は、裏側からビスを打っていくとキレイな表面になるしビス頭で凸凹にもならないので注意してみて下さい。
④完成 【木材を置いた時のガタつきや平行を確認する】
最後に、ガタつきや平行などを確認します。

拡大すると、

問題ありませんね。
2.5mmの板を入れたことにより、上手く高さが出てくれたようです。
試しに1×4材を切ってみましたが大丈夫でした。というより、改善前と比べるとかなり作業がやりやすくなりました。
こちらが完成した治具になります。



まとめ
今回は、マイターボックスを効率的に使うために治具を自作してみました。
繰り返しになりますが、マイターボックス単品で使う場合に考えられる問題点は以下のような内容でした。
- 地面(床)にマイターボックスをそのまま置くと裏側のL字の部分があるせいで斜めになってしまう
- 地面(床)からの高さがないのでノコギリを握った手がぶつかる
- 固定がしづらくて作業中にズレる、力が入れにくい
- 長尺のものを切るときに作業が難しい
などがありましたが、治具が完成した事によって全ての問題が解決しました。
寄せ集めの余った材料で作った割には、かなり満足のいく物が出来たかなと思います。
実際にこの治具を使って約20本ほど木材をカットしましたが、単品でマイターボックスを使う時よりも圧倒的に楽だし早いしキレイに作業が出来ました。
もしあなたがマイターボックスを持っていて、作業台に固定して使用しているのであれば特に必要ないとは思います。
ですが、マイターボックスを単品で使用していてなんか使いづらいなと感じているのであれば絶対にこのような治具があった方が作業性が上がりますので、是非この治具を自作して試してもらえると嬉しいです。
最後に一言。
今回は機能に影響がない部分の見た目や寸法などはだいぶ雑に進めてきました。
なぜかというと自分が使うための物だからです。
DIYの醍醐味だと思うのですが、別に売り物ではないので自分で作って自分が納得し満足すればそれで全てOKですよね。
別に完璧じゃなくても良いんですよ。
あまり難しく考えずに、これからも楽しくDIYをやっていきたいと思います。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。