DIY

木材をボルトで連結したい!オニメナットとジョイントボルトの使い方

広告表示

本サイトではアフィリエイト広告を使用しています

木工のDIYでパーツ同士を連結、固定等するときはほとんどがビスか釘でやってるよー

という方、結構多いんではないでしょうか。

もちろん全く問題はありませんし、自ぼく身も実際ビスでの固定が多いです。

ですがDIYをしていて、「この部分はビスじゃなくてボルトで固定できたら良いのにな」と思ったことありませんか?

でもボルトでの固定は難易度が上がりそうだし自分にはハードルが高いと感じてしまいますよね。

その気持ちは非常に分かりますが、実は思っているよりも木工でボルトを使うことって簡単なんです。

使う道具とやり方さえ知っていれば、ほぼ誰でも出来ると思います。

使う道具というのが、オニメナットという金具になります。

今回はこれの使い方を紹介していきますので、興味がある方は是非最後までご覧になってください。

オニメナットが使えるようになると出来ることが格段に増えDIYの幅が広がりますので参考になれば嬉しいです。

オニメナットについて

まずオニメナット(鬼目ナットとも呼ばれます)がどんなものか知らないとイメージが湧きづらいですよね。

下の写真のものがオニメナットになります。

金具の内側がネジの受け側の形状になっているので、オニメナットを木材に挿入することによりボルトを使用することが可能になります。

(下の写真ではちょっと見づらいですが、穴の中はネジ山が加工されています)

木材に挿入するとこんな感じです。

こういうのを組み立て家具などで見たことがある人もいるかと思います。

種類、形状が異なるタイプがある

上の写真で「オニメナットEタイプ」と表記されていますので気付いた方もいると思いますが、オニメナットは種類がいろいろあります。

形状を分けると大きく4つになります。

・打ち込みタイプのツバ付き

・打ち込みタイプのツバ無し

・ねじ込みタイプのツバ付き

・ねじ込みタイプのツバ無し

打ち込みタイプとねじ込みタイプでは、木材への挿入方法が違います。

打ち込みタイプは、木材にバイスやハンマーなどで打ち込んでいくタイプになります。

ねじ込みタイプでは、六角レンチを使ってオニメナットを挿入していくタイプです。

ツバの有り無しでは、ツバ付きの方が挿入した時にツバの部分で止まってそれ以上奥に入らなくなり強度としては安心だと思います。(つば無しの強度が弱いわけではありません)

ですが、二つの部材を連結させた時にツバの分だけ隙間が発生してしまうので注意して使う必要があります。

また、それ以外にもボルトの太さ(M・)や有効長によって細かくラインナップされているので、自分が使う用途や形状などを考えて使うものを選ぶようにするのが大切ですね。

このように様々な種類がありますが、今回はその中からねじ込みタイプのツバ無しを代表として使ってみましたのでご覧ください。

ねじ込みタイプのオニメナットを使うために必要なもの

使うものはこちらです。(今回はM6×20(20は長さ)を使いました)

  • ねじ込みタイプのオニメナット(M6)
  • 挿入する木材
  • 木材を固定するクランプ
  • 六角レンチ(6mm)
  • 下穴用のドリル(9mm)
  • ドリルが使える工具(ドリルドライバー、インパクトドライバー、ボール盤など)

普段からDIYをしている方であれば、新たに揃える物は少ないと思います。

補足ですが、ドリルはスターエムのドリルがおすすめです。

5本セットとか10本セットで販売されているドリルとは全く使い勝手が違くて切れ味も良いので、これからDIYを続けていくのであればこちらを使ってみることをおすすめします。

1本あたりの単価は高くなりますが、それに見合った効果がありますので、良く使うドリル径のものだけ揃えるのもありだと思います。

実際にオニメナットを使ってみよう

作業の手順は、以下の3ステップです。

①木材を固定する

②下穴加工

③オニメナット挿入

たったこれだけですので簡単です。それでは順に見ていきましょう。

木材を固定する

まずは木材をしっかりとクランプで固定します。

9mmの穴加工を手で木材を持って作業するのは固定しきれずに、すべったり巻き込まれたりする場合もあります。

特に、丸棒を加工する時などは必ずクランプで固定してから作業しないと怪我のリスクもありますので注意した方が良いでしょう。

今回は簡易的に固定していますが、本来は作業台などにしっかりとクランプして作業をお願いします。

下穴加工

次に、オニメナットを入れるための下穴を加工します。

今回使ったオニメナットのパッケージの裏面をご覧ください。

このように、サイズ毎に下穴径が記載されていましたので今回は9mmのドリルで下穴を加工していきます。

ぼくはインパクトにこのドリルを付けて穴を加工しました。

この下穴が垂直じゃなくて曲がってしまうと、最後にボルトを入れた時に曲がって取り付いてしまうのでその点は注意して作業しました。

あとは穴の深さについてですが、最低でも使うオニメナットの長さ(今回は20mm)以上は必要です。

その時に気をつけるポイントがあって、ドリルの先端からではなくてドリルの肩の部分(9mmの径のところ)から深さを考えることです。

(上の写真は別のDIYをしたときのものになるので35mmというのは気にしないで下さい。)

それから、使うボルトの長さも考慮して深さを決定しましょう。

ボルトが長い場合は下穴をそれ以上に深く加工しておけば大丈夫ですが、下穴を浅くしてしまうと途中で穴の底にボルトがぶつかって失敗となってしまうので、基本的に浅いよりは深めに穴の加工をしたほうが間違いないです。

オニメナット挿入

今回使うものは、ねじ込みタイプのツバ無しになります。

外側にギザギザがあるのでそれで木材をねじ切りしながら食い付いて固定されます。

また、外側が上から下にかけて小さくなりテーパーが付いている(斜めに角度ついてる)形状のため、木材に挿入することが出来ます。

まずは穴に対して垂直にオニメナットを当てて、ゆっくりレンチを回して木材に食い付かせていきます。

けっこう力が必要になりますのでしっかりと木材を抑えながら時計回りに六角レンチを回しましょう。

ある程度食い付いてきたら、あとはどんどん六角レンチを回して木材に入れていきます。

最後はオニメナットの表面が木材とツライチか多少奥に埋めるぐらいの感覚でオッケーです。

これでキレイに収まりました。

さらに強度が欲しい時などは、オニメナット挿入時にボンドを付けておくと良いでしょう。

ジョイントボルトで連結してみる

オニメナットの作業が済んだので、次はボルトを使って2つのパーツを連結してみました。

今回使用したジョイントボルトはこのようなものです。

オニメナットがM6を使いましたので、ボルトもあわせてM6を選択します。

こちらは頭が小さく六角レンチで締めていくタイプのものになります。主に組み立て家具などに使われることが多いですね。

使い方はいたって簡単で、ボルトが通る穴を加工し先程のオニメナット側に入れて締めていくだけです。

ですのでまず木材に6mmの穴を加工しました。

そして、ジョイントボルトを通し締めていきます。

あとは六角レンチで固定されるまで締めていきます。

これで完成です。

注意点としては、ボルトを締める時に力一杯締めすぎないことです。

木材にボルトをしているので、力を入れればある程度は食い込みながら締まっていきます。そうすると木材が凹んだり破損したりする原因となってしまいますので適切な力(トルク)で締めましょう。

軽めに締めたつもりでも意外と思っているよりもしっかり固定されると思います。

一度挿入したオニメナットは外すことが出来るの?

ここまでで、オニメナットの使い方はご理解いただけたでしょうか。

最後に、挿入後のオニメナットは取り外せるのかという点についてです。

作業をしていると、一度挿入したオニメナットをやっぱり外したいなと思ったり、外したものを違う箇所で使いたいと思うことがあるかもしれません。

ということで試してみました。

結論から言うと、今回使用したねじ込みタイプのものであれば取り外すことは可能です。

しかし、打ち込みタイプのものは取り外すとなればかなり難しいと思います。

ねじ込みタイプであれば、六角レンチで半時計回りに回していけば取り外せましたが、結構力を入れて回さなければダメだったので(挿入時より力が必要な感覚)必ずクランプなどで固定してから作業しなければいけません。

それだけ外すのに力が必要ということは見方を変えれば、十分に木材と一体化していると言っても良いかと思います。

そして写真でも分かりますが、外したあとの木材は穴がボロボロになり再度同じところにオニメナットを入れることは出来なくなりますので気を付けて下さい。

どうしても外したあとにもう一度同じところにオニメナットを使いたいとなってしまったら、下穴を広げてワンサイズ大きいものを入れるしかありませんね。

オニメナットを外したあとの木材はボロボロですが、一方でオニメナットのほうには特にダメージはありませんでした。

これは再利用して使うことが出来ると思います。(ボンドを使用していない場合)

オニメナットを使ってDIYの幅を広げていこう

オニメナットを使うと、普段はビスで固定していたところもボルトを使うという選択肢が増え出来ることが増えます。

例えば、何度も繋いだりバラしたりするパーツや、別の場所へ持って行ってから組み立てて使用する場合などアイデア次第で使い方は無限大です。

強度においても基本的にビスよりも強いケースが多いですので安心して使えます。

(ただし木材の場合は締め過ぎに注意が必要です)

オニメナットの種類もいくつもありますので、用途にあわせて選択し使ってみると良いと思います。

皆さんの参考になれば嬉しいです。

オニメナットを使って、筋トレで使う『倒立バー』を作ってみました。

良かったら見ていってください。

関連記事です

-DIY