DIY

【DIY】ミニ鉄棒(ディップスバー)の作り方

みなさん、こんにちは。

今回もDIYで作った品を紹介していきたいと思います。

今回は、木材を材料としたミニ鉄棒です。

ミニ鉄棒というか、イメージはディップスバーですね。

ディップスバー(ディップススタンド)とは下記のようなものです。

ミニ鉄棒を自作した材料費は、なんと約1,700円程度になります。

※ただし2×4材と丸棒の木材のみの金額であり、塗料やビスなどの分は含まれておりません。

この記事では、そんなミニ鉄棒の作り方を詳しく紹介して行きます。

(早く作り方が知りたい!という方は、目次から見たい部分を選んで進んで下さい)

注意点として、強度(耐荷重)についてはあくまでDIY品ですので保証は出来ません。使用する人の体重や使用方法によっても異なりますので、ご使用の際は十分に注意し自己責任でお願いします。

そもそもミニ鉄棒を作った理由は?

これを作った理由はいくつかあるのですが、3点ほど上げてみると

①筋トレで使いたいから

まずこれが一番大きいです。

一言で筋トレと言っても、自重トレーニング(ストリートワークアウト)の事です。

例えばフロントレバーや、バックレバー、プランシェなどの技の練習に使用します。

それから、今回はまだ1つしか作っていませんがこれを2つ作って並べてディップスバーのように使用することでさらに多くの技やトレーニングがこなせるようになります。

②子供の鉄棒練習(遊び)に

多少やりづらさはあるかもしれませんが、小さい子供であればこのミニ鉄棒のサイズでも練習は出来ると思います。

学校で鉄棒が上手く出来ない場合に、家で秘密の練習に使えるかもしれませんw

まあ練習というか遊びというか、楽しんでくれれば嬉しいですよね。

③屋外に鉄棒はちょっとハードルが高いから

本音を言うと、屋外にしっかりとした鉄棒があれば文句なしなのですが、なかなかそうはいきません。

もし外に作るとなると、土地の都合だったり、材料費や制作時間も大きくなります。

簡単に今すぐ作ろうと言うのは少し難しくなってしまいます。

さらに、屋外のデメリットとして、天気の悪い時や夜間などは使用するのが難しいと言うことです。

ミニ鉄棒であれば、置く場所さえ確保出来ればいつでも使うことができるのは大きなメリットになります。

完成イメージ図を作成

まず、どうやって作ろうかな〜と考えて、完成図を簡単に書いてみました。

こんな感じですね↓

これが無いと、材料もどの長さが何本必要か分かりづらいですから、大事な工程です。

今回は、土台も握る部分も全て木で作ってみました。

本来であれば丸棒材は鉄で出来たものが正解かもしれませんが、DIYだし、木でダメだったら作り直せばいいやと思ってやってみました。

材料の切り出し

上記の工程で、大体のイメージは掴めましたね。

使用する木材は、ホームセンター等で簡単に手に入るSPF材の2×4をメインに使用し、他には丸棒材を1本使います。

2×4材の長さは6フィートを使いましたが、長さについては材料が確保できればいくらでも大丈夫です。

木材を調達してくる

材料はどこのホームセンターにでもほぼ必ず取り扱っているものですので、近くの店舗で購入しましょう。

必要なものは、

①2×4材6フィート 4本

②φ30丸棒 長さ600mm 1本

たったこれだけです。実際には6フィート4本だと結構余りの部分が発生しますので、余裕がある方はもっと長い木材から切り出して行っても良いかもしれません。

以上2点の合計金額は、約1,700円でした。(店舗により誤差があると思います)

材料をカットしていく

それでは次に材料(2×4材)を必要な長さに切って行きます。

・900mm 2本

・580mm 4本

・347mm 4本(斜め45度にカットしたもの)

これが長さ毎の内訳になります。

もし、高さを変更したい場合は900mmの木材の長さを調整して下さい。

それから斜めに切る作業がありますので、手鋸(ノコギリ)で作業する場合はマイターボックスを使うとやりやすいと思います。

関連記事です

丸棒は600mmの購入時のまま使用します。

ここまで進むとこんな状態になります↓

ビス用の下穴と、丸棒用の穴を加工しておく

組み立ての前に、穴あけの加工を一通りこなしておきましょう。

下穴を開けておく事で、組み立てる際に失敗も少なく作業効率も上がります。

580mm材に下穴4箇所

まず、580mm材の中央4箇所に下穴を開けます。

そして、左右に2箇所ずつ下穴を開けます。

4本全て行ってください。

深くてビスが届かないのでドリルで座グリを加工する

347mmに斜めに切断した材料にも、下穴を加工して行きます。

ビスを打った時のイメージはこんな感じになります。

ここで問題が発生しました。

写真を見てお分かりだと思いますが、下のビスが普通に打つと届きません。

ということで、下の穴にはドリルで座グリ加工をすることにしました。

インパクトドライバー、ビット、ビスの3つを考慮するとこのような状態が理想になるので、座グリの深さは35mmに設定しました。

この時、注意して欲しいのが長さを設定するのは、ドリルの先端ではなくてドリルの肩から寸法をとって下さい。

さらに、ドリルで加工中に穴の深さが分かるようにマスキングテープを設定した位置に巻いてそれ以上深くならないように注意しました。

このようなポイントに気をつけながら、加工したものがこちらになります。

写真では穴の奥まで見えませんが、しっかり設定した深さまで穴を加工しました。

丸棒が入るφ30mmの止まり穴を加工する

組み立て前の穴の加工はこれが最後になります。

先程の寸法図のように、30mmの穴を加工して行きますがここが鉄棒の棒が入る部分になります。

30mmの穴の前に、これまでと同じように真ん中に下穴を開けておきます。

そして30mmの穴加工には、この座ぐりドリルを使用しました。

この座ぐりドリルは先端が尖っているので、先程加工した下穴に合わせてセットしてあげると良いと思います。

穴の深さは、20mmにしたいので時々深さを確認しながら加工していきました。

スケールで何回か寸法を見ながら進め、穴の加工が無事完了しました。

これでようやく、穴の加工が全て終わりました。

あとは組み立ての前に、紙ヤスリ等で面をキレイに磨いておきました。

組み立て作業スタート

ここまできたらやっと組み立てに取り掛かって行きましょう。

DIYで、モノが形になっていく瞬間はとても嬉しいし、楽しい時間です。

使っている材料の性質上、木材の歪みや反りなどはどうしても発生してしまいますが、出来る限り水平直角などを意識して作業して行きましょう。

土台と柱を固定

まず、580mmの土台と900mmの柱をビスで4箇所固定します。

そして、ひっくり返して反対側にも同じように土台の木材を固定します。

このように、柱を挟み込むような感じで組み立てて行きます。

平らな場所に置いた時に、出来るだけ2本の土台がガタつかないように注意して固定することが大切です。

筋交いを取り付ける

347mmの斜め45度に切った木材を、筋交いとして補強に使います。

このように取り付けていくのですが、先に下の写真のように土台側にビスを打ちます。

(写真の鉛筆の線がズレていますが気にしないで下さい)

同じように反対側の土台にもビスで固定します。

それが済んだら、斜めに切った部分と柱を固定して行きましょう。

ここはビスが届かなくてドリルで座ぐり加工した部分になりますよね。

先に上の穴にビスを打ってから、下の深い穴のほうへビスを打ちました。

バッチリですね!

計算も間違っておらずしっかり固定できました。

一つ目が終わったら反対側の二つ目も同じく取り付けて行きます。

最後に、土台の下にはみ出している三角の部分を切り落とします。

ぼくは、固定してから最後に切り落としましたが、ビスで止める前に先に切ってから組み立てても問題ありません。

これでほぼほぼ形になりました。

同様にもう1セット組み立てよう

一つ目が出来たらあとは同じ要領で、もう一つ作って行きましょう。

一つ終わっているので2回目はスムーズに進むと思います。

これで一段落ですね。

この状態で体重をかけたりしてみましたが、今のところ問題なさそうです。良かった。

残りは丸棒を取り付けたら鉄棒になっちゃいます。

ですが、その前に塗装をしたいと思います。

塗装で自分好みに仕上げよう

私は塗装無しの素材のままの状態も好きなのですが、今回はこの段階で塗装の作業に取り掛かって行きます。

その前に、本来であれば電動サンダーで研磨しようと思っていたのですが、、、

めんどくさくなってその作業を省いてしまいました。汗

まあその代わり紙ヤスリで軽〜く全体を磨きはしました。DIYだから良いやと思い手を抜いてしまうこともよくあって大雑把な性格がバレてしまいますね。w

それでは塗装の作業をやって行きましょう。

水性オイルステインで着色

使った塗料はこちらの水性オイルステインWブラックです。

それから刷毛と、なんでもいいので塗料を入れる容器を準備します。

それでは、どんどん塗って行きたいと思います。

初めは狭い部分などの塗りづらい箇所から作業していき、その後に広く全体を塗っていくようにすると作業がしやすいです。

塗装の工程は、今回の記事ではあまり詳しく説明しませんがそんなに難しいことはありませんので問題ないと思います。

ということで、作業後の状態がこちらです!

かなり雰囲気が変わりました。

塗装も2度塗りはしていませんが、着色の具合も良い感じです。

下の写真が塗装前です。

塗装の前後で見比べてみると全然違いますよね。皆さんはどちらが好みでしょうか?

ぼくは今回の色味も結構好きで気に入っています。

使用した塗料はサラサラしていて塗りやすく、匂いも全然気にならなかったので良かったら是非試してみて下さい。

丸棒を取り付けて完成!

塗装も終わったので、最後に残った丸棒を取り付けて行きます。

ちなみに丸棒は2色で仕上がるようにイメージしてあえて塗装をしていません。

まずは丸棒を差し込んだ時に、どのくらい入っているか判断できるように印をつけておきます。

座ぐりの穴の深さが20mmなので同じく20mmで印をしました。

次に、本体側にボンドを塗っておきます。

塗らなくても大丈夫だとは思いますが、念のために。

そして丸棒を差し込んでいきます。

その際に、真っ直ぐ取り付くように注意しながら入れて行きましょう。

手で入れてみると、キツくて全く入っていきませんでしたので、ハンマーを使って叩いて行きます。

この辺りは、穴加工の出来具合と丸棒の寸法によって多少緩いとかキツイとかあると思いますが、最終的にはビスで固定もして本体で荷重を受ける状態になるので問題ありません。

状態を確認しながら、先程つけた印を目安にして作業して下さい。

こんな感じですね。

片側が出来たら、反対側も同じように入れて行きます。

その時に2つの土台が平行になるように十分注意しながら作業するのがポイントです。

実際やってみると思ってたよりもキツくて、これだけでしっかり固定されていましたが一応最後に横からビスを打って固定します。

こんな感じですね。

これでついに完成しました!!

(ヤスリがけの手を抜いた分本体の一番上の面だけ塗料のつき方が悪くて、別の黒の塗料で塗ってあります)汗

完成したものを見て行きましょう。

ついに完成!ミニ鉄棒DIY

どうですか!?

想像していたものが形になりました。

一から作り上げていく楽しみや完成した時の喜びは、DIYの醍醐味です。

実際に、ぼくが棒にぶら下がったりトレーニングしてみましたが、全く問題なく使えました。

土台が木材でしっかりしていて、重量もあるのでそこまでぐらつきも無く、思った以上に頑丈にできました。

丸棒をあえて塗装せずに2色にしましたが、やっぱり正解でしたね。いい感じです。

今回は一つだけ作りましたが、同じものがもう一つあればディップスバーとして十分使えそうです。

以前DIYした倒立バーに加えて、このミニ鉄棒でますますトレーニングが楽しめそうです。

関連記事です

それでは長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

気になったら他の記事も見てもらえると嬉しいです。

-DIY