今回は、出来るだけ低コストで簡単にDIYをしようという考えで『倒立バー』を自作してみた話しをお伝えしたいと思います。
ぼくが倒立バーをDIYしてきた内容をまとめた記事もありますので、『倒立バー自作』に関心がある方はぜひご覧ください。
そもそも『倒立バー』って何?という方もいると思いますので簡単に説明すると、
体操やストリートワークアウト、筋トレなどで使用する器具になります。以下のような物です。
価格は数千円から高い物だと1万円以上と商品によって様々ですが、やはりしっかりしたものはなかなか値段が高くなります。似た器具でプッシュアップバーという筋トレ器具もありますが、可能であれば倒立バーが欲しいところです。
倒立バーの形状などを見てみると、案外シンプルで自分でも作れそうだなと感じたので早速作ってみました。
これから実際にぼくが作った手順等を紹介していきますが、同じように作って使用していた場合でも、怪我や破損の危険はもちろんあります。その場合の責任は負えませんので十分に注意して自己責任でお願いします。
使用する材料一覧
使う材料ですが、今回はかなりシンプルに、そして楽にという事で必要最低限の中身になっています。
《 材料 》

- 2×4材 6F(1830mm) 1本
- φ30丸棒材 600mm 1本
- ビス 径3.8mm×長さ51mm 4本
ビスは家にあるものを使ったので、木材だけの価格でみると800円以内で揃いました。
(今回は2×4材も家に余っていた端材を使用した為、実際にかかった料金は丸棒材分の400円程度ですが、、、)
座ぐりドリルを使って丸棒が入る穴を加工する
2×4材の寸法を測って切断するラインや穴の位置を木材に書いていく
こちらが簡単に書いた寸法図になります。

これが4つ必要になります。
2×4材の6Fを使う場合は、400mmごとの線と穴を開ける中心の点を4つ書いていけばOKです。
1つ注意点ですが、この時点ではまだノコギリでの切断は行わないほうが良いと思います。
理由は、φ30の穴を加工する時に抵抗が大きいので木材が小さいと固定しづらく加工中に木材が動いたりすると危ないからです。
今回はクランプを使わずに手足で固定しながら作業していたので、このような流れになっていますが、本来であれば加工物をクランプでしっかり固定して作業するのが基本なので、皆さんはきちんとクランプを使用して下さいね。
座ぐりドリルで深さ約15〜20mmの穴を加工する
今回、使用した座ぐりドリルはこちらになります。

一応同じような商品を載せておきます。
穴径は丸棒に合わせて、径30mmのものを使いました。
なぜφ30の丸棒に決めたかと言いますと、材料を買いに行った時にサイズが異なる丸棒を何種類か握ってみて、一番しっくりきたのがφ30だったからです。
これは人によって感覚が違うかもしれないので、もし作る際は自分にあったサイズを選んでいただいて問題ありません。その時は、座ぐりドリルの穴径も合わせて変更して下さい。
あとは木材をしっかりと固定して、加工していきます。
座ぐりドリルは慣れないと少し使いにくいかもしれませんが、コツを掴めば案外スムーズに加工できますので頑張ってみて下さい。
もし心配でしたら、一度使わない木材などで試してみると良いかもしれませんね。
穴の深さは、大体15mm〜20mmくらいでOKです。

加工するとこのようになります。
これを4箇所に加工していきます。
材料を決められた長さに切断していく
座ぐり穴加工した2×4材を400mmの長さ4つに切断する
次に、座ぐり穴の加工が完了した先程の2×4材を4つに切断していきます。
長さは400mmに設定しました。
ここは特に難しいことはないので、手持ちの道具で切断していただければ良いかと思います。
私はノコギリで切りましたが丸鋸を持っていればもっと楽にキレイに切断出来ますし、もし切るのが大変という場合は材料を購入したタイミングでお店でカットしてもらうという手段もあります。
ホームセンターなどでカットしてもらうのが、多少料金は発生しますが初心者の方は便利だと思います。
600mmの丸棒を半分に切断する
2×4材を切断したら、続けて丸棒も切断します。
600mmの長さの丸棒を準備したので、半分の300mmにカットします。
丸棒はしっかり固定して作業しないと、切断の際に転がってしまい危険ですので十分に注意してカットして下さい。
これで切断の作業は終わりになります。
2×4材と丸棒を合わせて組み立てていく
ビスの下穴用の穴を加工する
手順としては、先程の座ぐりを入れた2×4材の穴に丸棒を挿してビスで固定する流れになります。
まずは、ビスが通る位置に下穴を開けていきます。今回は径3mmのドリルを使いました。
こうすることで木材の割れを防いだり、ビスを打つ際の目印にもなります。
ボンドで接着し固定を強化しよう
倒立バーは全体重がかかる器具のため、なるべくしっかり作りたいのでボンドを塗ってから木材を接合します。
これがその状態の写真です。

このように、下穴をあけて、ボンドを塗りましょう。
2×4材と丸棒を接合しよう

いよいよ組み付ける作業になります。
2×4材の穴に丸棒を差し込んでいきます。その際に穴の加工状態によって緩かったりきつかったりすると思います。
私が作業した時は、きついくらいで手だけでは入っていかないくらいでした。
その為、ハンマーを使って叩いて差し込んでいくのですが、その時にどのくらいの深さまで入っているかわかりづらくなってしまうので差し込む前に丸棒に穴の深さ位置の寸法で目印として線を書いておくと良いです。
しっかりと奥まで差し込むことが出来たら、水平直角を確認して調整しましょう。
ここが重要なポイントになります!組み付ける際に水平直角をしっかり出しておかないと完成した時に傾いたり曲がったりしてしまう恐れがあるので、ここは確実に作業しましょう。反対側の2つ目の木材を組み付ける際は、さらに平行も見てあげないと床に置いた時にガタガタになってしまうので特に注意してください。
あとはビスで木材をガッチリ固定してあげたらOKです。
1つ目が出来たら反対側も同じように平行も気を付けながら組み付けます。

これを2つ作ります。
全体のバリ取りと塗装をする
最後に紙ヤスリなどを使って、全体的なバリ取りをしていきます。
今回は塗装はしませんでしたが、お好みに合わせて塗装までしてあげるとより自分だけの物という感じが出て良いのかなと思います。
倒立バー完成!!!

このような流れで倒立バーを作ってみました。
実際に自宅で使用していますが、今のところ問題なく使用することが出来ています。
1つ使用する際の注意点ですが、床がフローリングなど滑りやすい場所ではズレたり滑ったりと危険が考えられますので、下にマットなどを敷いて使うか、2×4材の床面部分にゴムシートを貼って滑り止めの対策をして使うようにして下さい。
今回は、低コストで倒立バーを自作してみましたが、やはり自分で形にした物は愛着が湧きますよね。
是非あなたも倒立バーを作ってトレーニングしてみてはいかがでしょうか。
もしも今後使っていく中で使用感や改善点など出てきましたら、また報告したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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